
御朱印の歴史を遡ると起源は江戸時代の納経帳にありますが、鎌倉時代末から室町時代にかけて起こったと考えられています。
そして、16世紀に一度盛んになり、時を超えて江戸時代に入ってから再度盛んに行われるようになりました。
六十六部廻国聖は、日本全国六十六国を巡り、各国の代表的な神社や寺院に1箇所、1部ずつ納経するという修行者です。
この六十六部が納経の証しとされて、寺社から発給されたものが納経請取状とされています。
江戸時代に入り、請取状を発給してもらっていた形から変化を遂げ、帳面を持参して記帳押印してもらう風習に変わりました。これが納経帳の始まりとされています。
さらに、1ヶ国1社寺に限らず多数の神社仏閣を参拝するように変化していき、巡礼の道中に四国八十八ケ所や西国三十三所を組み込んで行くのは自然の流れであって、納経帳が広がっていったとされています。
御朱印の起源とされる納経帳は六十六部廻国聖に由来されるとされています。
御朱印の基礎知識
そもそも御朱印とは何なの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
御朱印とは、寺に写経を収めた際に信仰の証として頂くものですが、現代の私たちは、納経をしなくても、参拝に行かせて頂いた証としてもらえる手軽なものになっています。
御朱印帳はどこで買えるの?

神社やお寺はもちろんですが、文房具店を始め仏具店や書店などでも購入することができます。他にも現代はネットで購入する事もできます。
これは気持ちの問題になってしまうかもしれませんが、買うなら直接神社やお寺で買った御朱印の方が神様からのご利益がありそうな気がします。
御朱印帳の処分方法はどうするの?
特に決まりはありませんが、神仏に関する問題なので処分する際は、最後のけじめとしてきちんと敬意を持って扱いたいですね。
納経帳は亡くなられた時に、副葬品として棺に収めると良いとされているそうです。
御朱印をもらう時のマナーとは
御朱印を頂く際にも順序やマナーがあります。
御朱印はご自分でそこの神社やお寺に足を運んで参拝しましたという証として頂くものです。ですので、先ずはお参りをしてから頂くのが基本としてのマナーになります。
御朱印を手に入れてみよう
御朱印は、自分で目的を持って足を運んで参拝した証に頂くものです。寺社へ行ってから御朱印だけを貰う為だけに社務所に行くのではなくて、まずはお参りをしましょう。
突然、お参りもせずに「御朱印欲しいんですが・・・」は失礼ですよね。
本殿の手前に配置してある手水舎で手と口を清めてから、本殿に向かい神社であれば「二礼、二拍、一礼」を行いお参りをします。お寺の場合は、合掌をして、黙祷し、礼拝します。
お参りが終わってから、御自分が足を運んだ証として御朱印長を購入したり、御朱印を頂きたいと申し出ましょう。
本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。