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漢字の数字が2つある理由はどうして?

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突然ですが、あなたは漢字の数字が2つある事に疑問を持たれた事ありませんか?

例えば、1万円札を思い浮かべてみて下さい。

 

1万円札は「一万円」ではなく「壱万円」と画数が多い漢字で書いてありますね。

別に「一万円」でもいいじゃないでしょうか。

本日はそんな漢字の数字について探って行きます。

 

 漢字の数字が2つある理由はどうして

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一・二・三・四・五

六・七・ハ・九・十

漢数字は基本的に書き方が簡単で誰でもわかりやすく覚えやすいので、一見沢山のメリットごあるように思えますが、線を足す事によって改竄することができてしまうと言う落とし穴もあります。

 

例えば

 

   二・ 三・十

二 三・五

三 

 

などに書き変えることさえ出来てしまいます。

 

これがもしお金に使用されていると場合によっては大問題になってしまいますね (汗)

 

そこで改竄を防ぐために取り入れられたのが大字(だいじ)です。

 

お金や重要書類など信用に関わる数字は改竄防止として大字が用いられています。

 

大字とは

壱・弐・参・肆・伍

陸・漆・捌・玖・拾

 

などが使われています。

 

壱万円札や弐千円札はこのような理由から大字が使われています。

 

日本銀行券に使用されている大字(だいじ)

 

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引用 https://iwiz-chie.c.yimg.jp/im_siggCl_p34aGQMQzLD4UruR5XQ---x320-y320-exp5m-n1/d/iwiz-chie/ans-206491815

 

 

 現行法令でも規定があります。以下引用

■商業登記規則 (昭和39年法務省令第23号)
(記載の文字)
第四十八条
申請書その他登記に関する書面に記載する文字は、字画を明確にしなければならない。
2 金銭その他の物の数量、年月日及び番号を記載するには、「壱、弐、参、拾」の文字を用いなければならない。ただし、横書きをするときは、アラビヤ数字を用いることができる。

■供託規則 (昭和34年法務省令第2号)
(記載の文字)
第六条
供託書、供託物払渡請求書その他供託に関する書面に記載する文字は、字画を明確にしなければならない。
2 金銭その他の物の数量を記載するには、アラビア数字を用いなければならない。ただし、縦書をするときは、「壱、弐、参、拾」の文字を用いなければならない。

■戸籍法施行規則 (昭和22年司法省令第94号)
第三十一条
戸籍の記載をするには、略字又は符号を用いず、字画を明かにしなければならない。
(2) 年月日を記載するには、壱、弐、参、拾の文字を用いなければならない。

■会計法規ニ基ク出納計算ノ数字及記載事項ノ訂正ニ関スル件 (大正11年大蔵省令第43号)
第一条
会計法規ニ基ク出納計算ニ関スル諸書類帳簿ニ記載スル金額其ノ他ノ数量ニシテ「一」、「二」、「三」、「十」、「廿」、「卅」ノ数字ハ「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「弐拾」、「参拾」ノ字体ヲ用ユヘシ但横書ヲ為ストキハ「アラビア」数字ヲ用ユルコトヲ得

■公証人法 (明治41年法律第53号)
第三十七条
公証人証書ヲ作成スルニハ普通平易ノ語ヲ用井字画ヲ明瞭ナラシムヘシ
(2) 接続スヘキ字行ニ空白アルトキハ墨線ヲ以テ之ヲ接続セシムヘシ
(3) 数量、年月日及番号ヲ記載スルニハ壱弐参拾ノ字ヲ用ウヘシ

 

 

 

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まとめ

私達の身近にある漢数字ですが、当たり前のように見ていて実は奥深い漢数字ですね。

漢字を1つ見てもその字の由来をたどって行くと意外な所から漢字になっていたりなど調べると面白いかもしれません。

私は昔、漢字を書いたり、読んだりが苦手でしたが、改めて調べてみたりするとまた学生の頃に戻った気分です。この機会に漢字ドリルでも購入しようかなぁ (^^ 笑

 

 

本日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。