「YesかNoで答えて!」
と言われる状況になるときはこちら側(答える方)には拒否権がない状況下が伺えます。
例えば、
会社の上司から「この書類を明日までに仕上げてほしいんだけどできるよね?」
「はいかいいえで答えて!」
このように言ってくる上司は相手の意見や言葉、見解を聞く耳は持たずに相手の人格までも無視して強制的にねじ伏せようとする背景があります。
これは相当乱暴な扱いをされており、相手にとって非常に不愉快ですね。
その場では「答えたくない」「拒否したい」となりますが上記のような環境では「拒否する権限がない」立場にさらされている状態になります。
ここで大切になってくるのが、
「相手の言いたい意向を聞きつつ、自分の意見も伝える」というのが重要になります。
立場上、上司と部下の関係で従わないといけない状況であることはわかります。
しかし、人は相手に無理やりこちら側の要求を押し付けると、心理的に罪悪感が生じます。たとえその行為が正しいとしてもです。
そこで!
ここがチャンスにかわるポイントです。
代わりにギブ&テイクの関係を提案してみます。
「わかりました。引き受けます。その代わりに私も上司に○○をお願いしてもいいですか」
先方(上司)からこちら側に強制に押してくるのですからある程度の条件は聞かないといけないなと覚悟していることがあります。
上司からの命令や指示を「強制的にのまなくてはいけない」という状況になった際は瞬時にこちらの条件を提示することが大切です。
日ごろから上司から呼ばれたらこちらの条件をすぐに提示できるようにチャンスを伺う習慣をつけていると自然に言葉に出せるようになります。
こちらの条件と言っても何を提示すればいいの?・・・
気になるとことです。
「YesかNoで答えて!」
と強制的に要求されるという事は「部下の意見は聞かないから!」と念押しされている状況です。
ですので「私の意見を聞いてもらえますか?」が条件になります。
例えば、上司に「3階の印刷室で俺の代わりにコピー取ってきてくれ」と要求されたら「了解しました。では代わりに僕が本日までに提出する書面のコピーをお願いします」と「同じくコピー」の対抗を条件にします。
「なぜ俺がお前の書類のコピーを取りにいかなくちゃいけないんだ!」と言われたら「じゃあ僕もコピーを取りに行きませんよ」が成立しますね!
何が言いたいかと言うと・・・
上司「YesかNoで答えて!」
相手「いいですが、私の意見も聞いてくださいね」
上司「なぜお前の意見を聞かなくちゃいけないんだ」
相手「では僕もお答えかねます」
お気づきになるかもしれませんが最初は完全に上司と部下という状況下で下僕のように見られていた立場から対等まで引きあがります。
大切なことは
最初から拒否をすることで上司は敵対心丸出しになります。
YesかNoで答えて!と言われた時の対処法を身につけることで職場の人間関係を崩さず対等な立場になることができ、理不尽に被害を受けることのない返答はあります。
今回は職場の上司、部下で例えてみましたが他にも友達や先輩、後輩の間など様々な場面で活用できますので実践してみてはどうでしょうか。
本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。